学会について
聖路加看護学会は、看護学の専門分野毎に学会が設立される中で、研究領域を限らない幅広い論文を発表できる場として、1996年4月に発足しました。聖路加国際病院ならびに聖路加国際大学の創設者トイスラー博士が、看護職の育成に力を注いだこと、また実践家と研究者が一体で看護の実践向上をめざす研究を行うことを進めたという二つを象徴する名称として、「聖路加」を学会の冠に置いています。その意味は決して聖路加国際大学卒業生だけの学会を指すものではありません。
今日、看護学修士、看護学博士のような看護研究者のみならず、専門看護師、認定看護師といった上級実践を担う看護職も多く輩出される時代になりました。
本学会の目的は「会員相互の学術的研鑽および交流をはかることで、看護実践の向上と看護学の発展 (定款第4条)」とし、実践に根ざした看護学の研究により、看護実践の向上につなげることにあります。学術団体として、日本学術会議協力学術研究団体に登録されています。
看護職が日頃の活動成果を発表すること、自己の研究力、実践力に磨きをかけること、そして互いに議論し合う仲間作りなどを通して、本学会会員が活動を広げ、知識・技術を深め、患者のQOLの向上に新しい視点をもって取り組んでいくことを支援していくことが本学会に求められている役割と考えています。
また、学会員は聖路加国際大学図書館を利用することができます(準学内利用者)。
看護が提供されている現場において、そのサービスの質向上に寄与したいと考えておられる方、実践の向上に向けて、ともに研鑽する場として本学会への入会をお待ちしております。
学会の活動
学術大会の開催
毎年一回開催し、看護に関する研究発表、実践報告、交流の場となっています。
これまでの学術大会はさまざまなメインテーマのもとに開催され、多くの参加者の活発な討議が行われています。
会員総会の開催
定款第42条に則り、年一回、会員総会を開催いたします。
機関誌の編集・発行
機関紙「聖路加看護学会誌」
聖路加看護学会誌は、2021年度より電子的出版になりました。
会員の投稿論文は、査読制度を設けております。
掲載された論文は、聖路加国大学学術情報リポジトリ (SLIU Repository)およびメディカルオンラインでの閲覧が可能です。
また、医学中央雑誌Medline、CINAHL のデータベースに登録されます。
ニュースレター「ニュースレター聖路加看護学会」
年4回発行しています。学会の動きや各種情報を提供します。
学術交流会の開催
看護に関する国外・国内の研究者、実践者を招聘し、学術的な交流のために講演会やシンポジウムなどを開催します。
高度実践看護開発検討委員会
看護実践、専門看護師、高度専門看護師の活動の支援のために活動しています。
看護実践科学研究助成基金制度の実施
本学会では、看護実践科学研究の推進を目指し、看護実践の向上と看護学の発展に寄与することを目的に、平成21年度より研究助成基金制度を実施しています。
学術団体、連合体への登録
本学会は、日本学術会議(第19期)に学術研究団体としての登録を認められています。尚、日本学術会議は改変に伴い2005年秋より日本学術会議協力学術研究団体になっています。また、日本看護系学会協議会に加盟しております。
入会資格
本学会には、本会の目的に賛同し、看護学の研究、看護実践、看護教育に携わる者とし、理事会において承認を得た方が会員として登録されます。